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第741話

Autor: 北野 艾
明日は会場からつまみ出されるどころか、コンクリート詰めにして海へ沈められるんじゃないか。

「いや待てよ、なんでそんなことしたんだよ?しかも相手は女だろ? 四本も折るって……」

太一は混乱した。柊也は決して女に手を上げるような男ではないはずだ。

柊也の瞳に、剃刀のような鋭い殺気が宿る。

「……詩織に手を出したからだ」

その一言で、太一はすべてを理解した。

それなら仕方がない。肋骨四本で済んでよかったと言うべきか。

翌日。詩織が響太朗にエスコートされて会場に入ると、当主である香川青山(かがわ せいざん)の傍らに静姫が控えていた。

彼女はいつもの派手な装いを一変させ、純白のベルベット素材のドレスを身に纏っていた。

生地には霧に霞むような淡い色調で蘭の花が刺繍されており、清楚で上品な仕立てだ。

だが、その姿には既視感があった。

詩織は一目で静姫の浅はかな企みを見抜いた。

亡き姉、百合子のスタイルを完コピしているのだ。

響太朗の足が止まった。

隣にいた詩織の耳に、彼が漏らした吐息のような呟きが届く。

「……百合子」

青山が響太朗に気づき、満面の笑みで手招きをした。
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Comentarios (1)
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mirka
以前 京介が 詩織に 盲愛卒業おめでとう…って言ってたけど、柊也のは狂愛だね。これまでの詩織の危機は 殆ど 柊也が守り抜いた…って事でしょ。狂おしいほどの愛。こうして 少しずつ真実が明らかになるにつれ 詩織を想う柊也の気持ち、なんか泣けてくる˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅
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