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第826話

مؤلف: 北野 艾
詩織はつっけんどんに言い放った。

シラフの彼女が自分に冷たいのは百も承知だが、それでも柊也は小さく息を吐いた。

「……酔っていた時の君のほうが、ずっと可愛げがあったな」

あの夜の彼女は、自分を突き飛ばしたり、冷たい視線を向けたりしなかった。

胸を抉るようなひどい言葉をぶつけることもなく、それどころか、甘くキスをねだってきたりもしたのに。

詩織の胸中はただでさえざわついていた。

どこから湧いてきたのかも分からない正体不明の熱が胸の奥で燻り、行き場をなくしている。

そこへあの夜の記憶をピンポイントで突かれ、彼女は尻尾を踏まれた猫のように過剰に反応した。

「……次その話を持ち出したら、本気で暗殺者を雇うわよ」親の仇でも見るかのように、柊也を鋭く睨みつける。

しかし、柊也は面白そうに眉を片方持ち上げただけだった。「江崎社長ともあろう人が、タダで散々いい思いだけしておいて、今さら知らぬ存ぜぬを決め込むつもりか?」

「……っ!」カッと顔を真っ赤に染め上げ、詩織は即座に噛みついた。「誰がいい思いをしたって!?言いがかりも大概にして!」

「ああ、なるほど。最後まで『食べきれなかっ
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