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第181話

Penulis: みそ煮
last update Tanggal publikasi: 2026-05-16 10:44:07

湊斗の愛人宅から出た涼は、今度は暁家の本邸へと向かった。黒川区に来たついでに、泰西に挨拶でもしようと思ったのだ。

「いつ見てもでっかいな……」

涼は目の前に広がる大豪邸を見上げた。暁家は、敷地内に本邸とは別にもう一つ大きな邸宅がある。最も大きな本邸には社長が住み、別邸には後継者の泰西とその妻子が暮らしているのだという。

涼は泰西と特別仲が良いわけではなかったが、彼のことは昔からよく知っていた。泰西は暁家の中でも有名人だったからだ。

社交的でスポーツ万能な長女。何事においても完璧な長男。特に目立ったところのない次女。暁家の三人の子供たちは界隈ではかなり有名で、その中でも一目置かれていたのが長男の泰西だった。

(……まぁ、性格は父親にそっくりで難アリだけど)

涼はそんなことを考えながら、家のインターホンを鳴らそうと腕を上げた。そのとき、後ろからふいに声をかけられた。

「――あの、一体ここに何の用ですか?」

「……あなたは」

振り返ると、ロングヘアの綺麗な女性が視界に入った。どこかで見たことがある顔だった。涼は必死になって記憶を辿った。

(そういえば……前のパーティーで社長の傍にいたな……
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