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第1145話

Author: リンフェイ
咲は以前、店員に頼んで彼女の歩幅がどのくらいなのか見てもらったことがある。彼女は目が見えないので、歩幅が小さい。一メートルの距離を歩くのに四歩は必要である。三百メートルくらいだということだが、はっきりとした数字は分からないが、少なくとも千二百歩は必要だということだ。

咲は心の中で黙々と自分の歩いた歩数を数えていた。とてもゆっくりとした歩調だった。

加奈子も咲が歩く速度などどうでもよかった。

車の窓を閉めて、加奈子は夫に電話をかけた。電話が繋がると彼女は話し始めた。「あなた、咲に内海唯花に会いに行かせたわ」

柴尾社長はひとこと「そうか」と返し、また続けた。「咲にはきちんと話すんだ。そうすれば鈴のためにどうにかしてやろうという気になるだろう」

「この私がやれと言ったのよ。あの子が私に逆らえることができるとでも思う?」

それを聞いた柴尾社長は言葉を詰まらせ、返事のしようがなかった。

「あなた、もう一度コネを使って、どうにか鈴を出してあげられないかやってみてよ。あの子、小さいころから甘やかされ続けてきたのよ、あんなところは耐えられるはずがないわ。あの子が留置所で辛い思いをしている
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