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第1195話

Author: リンフェイ
弟が咲に対していつも優しくしているのが気に食わないため、鈴は母親に弟を全寮制の学校に送らせて、家で鈴と弟の会う時間をできるだけ減らしたのだった。

このようにしても、弟はやはり咲に対して優しく接していた。

咲よりも九歳年下の弟は、いつも自分を責めていた。それは、咲が病気になったと知ったのに、両親に病院に連れて行かせるよう動かすことができず、彼女が最終的に失明してしまったからだ。

この家庭において、咲は弟から族の温かさというものを受け取ることができた。

辰巳は咲が無感情に平然とした口ぶりで話すのを聞いていて、心がズキッと痛んだ。いつの間にか彼女に対して自分のことのように心を痛めるようになっていた。

恐らく、咲は初めからおばあさんが彼に花嫁候補として選んだ女性だったからだろう。

辰巳は咲のことをすでに自分の妻だという目線で見ているのだ。

「苦しみの後には、きっと幸せな時が待っていますよ」

辰巳は優しく落ち着いた声でそう言った。

咲は彼に笑顔を見せた。「結城さん、私のことを可哀想だとか思わなくていいんです。確かにひどい扱いは受けてきたけど、それでもここまで一応育ててはくれまし
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