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第1381話

作者: リンフェイ
「いいえ、何も」

咲は淡々とした様子で言った。「あの人たちが話し合ったことを、私に教えることは絶対にありませんから」

彼女は自分の白杖を持ち上げた。あのパーティーの夜、母親から蹴り飛ばされた後、この杖はずっと母親の部屋に横たわっていた。

そしてその翌日、使用人が杖を彼女に返しに来た。

使用人は咲に、彼女の母親の部屋の前で拾ったと伝えた。

咲は母親がこれを外に投げ捨てたのだと思った。

彼女はその白杖を辰巳のほうへ差し出した。最初彼は、彼女がこの杖を使って殴りかかってくるのではないかと思い、とっさに彼女の杖を素早く奪おうとしたが、彼女はすぐにその手を離した。

この時、辰巳はようやくどういうことなのか気づいた。

彼女はただ杖を彼に渡そうとしただけなのだ。

「私の杖の中は空洞があって、そこにペン型のボイスレコーダーを仕込んであるんです」

咲のその口ぶりも、依然として変わらず感情がこもっていなかった。

この時、辰巳の彼女を見る目つきは変わり、からかおうと思っていた気持ちを消した。

彼はその杖を受け取り、高くかざして見てみた。そして指で杖をトントンと叩いていき、最後に中が空
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