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第1389話

作者: リンフェイ
走り続けて疲れてしまったせいか、それともこの状況に驚いたせいか、俊介の足はがくがくと力なく、唯月を抱き上げることもできなかった。

「彼女を今動かしてはいけない!」

結城家のボディーガードがこの時俊介を押し退け、唯月に触れさせないようにした。下手に動かせば出血が増えてしまうからだ。

彼は救急車に電話をかけた後、どうにかして唯月の血を止めようとしていた。それと同時に理仁たちに連絡を入れた。

理仁は義姉がナイフで何回も刺されたと聞いて、我慢できずに怒鳴りつけた。「あんなに多くの人間が見張っていて、後を追っていたというのに、義姉さんに怪我を負わせただと!」

こんなことになってしまい、彼は唯花にどう顔向けすればいいのだ?

ボディーガードは返事ができなかった。

彼らは大勢で見張ってはいたが、相手側の人数もかなり多かったのだ。

それで彼らは唯月に追いつくのが数分遅れてしまい、そのたった数分の間に唯月がナイフで刺されてしまったのだ。

事件が起きた付近にある病院の救急車が最短で現場に駆けつけてきた。

唯月は病院に救急搬送されて、救命措置が取られた。

「ママ……」

陽は涙で顔をくし
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