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第2572話

Auteur: リンフェイ
「そう思ってるわけじゃなくて、紳士らしく振舞っているだけです」

玲は笑いながら彼の手をとって車を降りた。それなら、彼に引き続き思い存分その紳士的な振る舞いを発揮してもらっておこう。

奏汰はそのまま玲と手を繋いで一緒にホテルに入ろうとしていたが、彼女はそれを拒否するように、手を引っ込めた。

その動作に奏汰は瞳を暗くさせた。

人がいる場所では、彼女はどうしても奏汰と恋人らしく振舞ってはくれなかった。

彼女が言ったように、彼への愛がそこまで深くなっていないからだ。

そして二人が肩を並べて数歩進んだところで、玲が突然立ち止まった。

「どうしました?」

奏汰は気になって尋ねた。

彼女のあの追いかけファンでも現れたのだろうか?

奏汰は前方を見てみたが、彼女の追っかけはいないようだ。

「河野洋文」

玲は小声で相手の名前を呟くと、すぐに奏汰の手を引いて、一台の車の後ろに隠れた。数人のボディーガードは何か危険があるのかと思い、本能的に素早く反応し、素早く玲の前に集まった。

そして玲の顔を隠すようにした。

「みんな隠れなさい。俺の前に立たなくていいから!」

玲は低い声でボディ
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