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第2話

Author: 槇瀬陽翔
last update publish date: 2025-07-11 18:31:31

それなりに、大我との仲は良好で、特に不満なんて持つこともなく普通に生活していた。俺が大我に不満を持つとすれば、必要なことを教えてもらえないことぐらいだろうな。なんて思う。

あの、発情の暴走から2ヶ月ぐらい経って、今の俺はそれなりに落ち着いてはいる。

俺が発情のたびに大我に助けを求めるのも、一人で過ごすのも、今まで通り俺の好きなようにさせてくれている。そういうところは優しいなって思う。そのくせ、大我は自分のさかりの時期になると俺に言わないことが多い。

気が付いたら休んで、2日ぐらいで普通に出てくるとか、今までと同じ生活してる。俺に負担をかけないためだってわかってるからそれに言及することはないけど、時々寂しいなって思うことはある。

「変な顔になってるぞ」

そんな言葉と共にぽふりと頭を叩かれて驚いて顔を上げれば少しだけ困ったなて顔をした大我がいた。

「あれ?どうしたんだ?」

なんでここにいるのかわからなくて呟けば

「書類を持ってきたら一人で考え込んでるって顔して書類を睨んでた」

なんて言われて驚いた。

「えぇ、俺ってそんな顔してたの?」

自分じゃわからないから…。

「あぁ、永尾ながおたちも遠巻きで不安げに見てたぞ」

なんて言われて自分がよっぽど変な顔をしてたんだなって実感する。

「あー、ごめん。別になんかあったわけじゃないんだ。ただ、自分の考えに没頭してただけで…」

俺は慌てて弁解をした。実際にそうなわけだし。

「本当に大丈夫なのか?」

なんて、確認されちゃったよ。以外に大我って心配性なんだよな。って俺が一人で暴走するのが原因なんだろうけど…。

「大丈夫だって。本当に自分の考えに浸ってただけだから。何かあったわけじゃない」

だから俺は大我を安心させるように笑った。

「ならいい。あんまり考えこむなよ」

大我はくしゃりと俺の頭を撫でて生徒会室を出て行った。

「そこまで考えてたつもりなかったんだけどなぁ…」

俺は一人呟いて、大我が置いて行った書類を手に取り、その処理をするための作業に意識を集中させた。

「いつまで作業してるつもりなんだ?」

なんて、急に声がして顔を上げればまたしても困った顔をした大我がいた。

「あれ?なんで?」

なんて呟いたら

「今日は5時までには校舎から出ないといけない日なんだが?」

なんて言われるけど、大我の腕に腕章が付いてるのを見て

「あー、ごめん。最終確認してるんだな。急いで帰る準備するって他のメンバーは?」

部屋の中がシンとしてるのに気が付いて聞けば

「先に帰らせた。永尾が呼んでも返事しないって言うから、俺がやるから先に帰ればいいって言ってみんな帰らせた。因みに、今この校舎に残ってる生徒は俺とお前だけだ」

「嘘~!!!」

大我の言葉に俺が思いっきり叫んだ。

「嘘じゃない。全部確認して、他の風紀委員たちも帰らせてから迎えに来てるんだ、帰る準備して帰るぞ」

呆れながら大我が教えてくれた。俺は急いで帰る準備を始めた。俺が帰る準備してる間にどこかに電話していた。準備して待ってたら

「今から、帰ります。はい、お願いします」

俺の様子を見ながらそんなこと言って電話を切った。

「顧問?」

つい、聞いちゃった。

「そう、唯斗が残ってるっていうのを伝えてあるから、帰るときにもう一度、連絡するって言ってあったんだ」

すんなり大我は教えてくれる。

「ごめん」

悪いのは俺だから素直に謝った。

「なんだか考え込んでたからこうなるって予想はしてた。帰って話をしようか?」

大我は俺を部屋からだし、本当に帰るべく歩きながら言ってくれる。

「んー、特にはないけど、大我と一緒にいたいから着替えたら行く」

これと言って話し合わないといけないことはないけど、傍にいたいとは思った。

「了解。晩ご飯の準備して待ってるからおいで」

なんて、軽く背を叩き言ってくれるから

「うん、行く」

俺は素直に返事をした。二人でそんな話をしながら急いで校舎から出て、寮へと戻った。

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