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第780話

Author: 錦織雫
理斗の眉間が、さらに深く刻まれた。

「わかった、先に処置してやってくれ」

電話を切り、顔を上げると、明らかに強ばった笑美の顔と目が合った。

理斗はわずかに唇を引き結び、数秒だけ笑美を見てから言った。

「悪い、急用ができた。席は取ってあるから。友達でも呼んで、先に食べててくれ」

笑美が、反論や思考をまとめる間もなかった。

理斗は素早くシートベルトを引き、アクセルを踏み込んで、もうそこにはいなかった。

排気音だけが空しく響いた。

笑美はしばらく、彼が消えた方向をただ呆然と立ち尽くしていた。

やがてゆっくりと瞬きをして、自分を無理やり納得させるように肩をすくめた。

「……はぁ。まあいっか」

ぼんやりと振り返り、周りを見まわした。

お腹はきゅるきゅると鳴っていた。せっかく来たんだから、落ち込んでいても仕方ない。

息をひとつ吐いて、一人で中に入り、予約された立派な席を見つけて注文した。

どれも見た目は綺麗だったが、一口食べても、何の味も感じなかった。

笑美は張り詰めていた気が緩み、どっと疲れが押し寄せてくるのを感じた。高級なフォアグラを口に含んだまま、頬をぷくっとさ
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Comments (1)
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YOKO
まぁ、いいか...︎ じゃないでしょ。 諦めて、クズなんか捨ててしまえ! 次に行こうよ。 偽兄妹の関係、気持ち悪いし。
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