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一緒に下校

last update Date de publication: 2026-10-01 19:56:59

それから趣味についての話をしていたが、話しながらだとペースが落ちるため、なかなか駅に着かない。そもそも田舎だから、駅まで遠いっていうのもあるんだが。田舎だし仕方ないか。

話していると、やっぱり田舎は地元の名士が力を持ちやすいことが分かった。高城の家も地元の名士で議員だから、権力を持っている。本来なら近衛の家も裕福で権力を持っているはずだが、名士でなく、普通の市議会議員だから、高城の家を越えられないんだろう。

都内だとかなり上の地位にいなきゃ影響を与えることはできない。大企業のお偉いさんと閣僚とか官僚とかの子供が普通に進学校とか大学附属のところにいるしな。

そいう環境で俺は育ってきたから、権力者に特にびびったりはしない。まぁ今まで黙っていたのはびびっているというよりは平穏な生活を送りたかったからだ。でも余命宣告を受けて、後の事を考えることをしなくていいから、助けた。

だがそんな閉鎖的な田舎でも、俺は田舎が好きだ。自然も感じるし、空気もいい。そして何より、アニメの風景のようなところが最高だ。だから近衛にはもっと楽しい青春をしてほしいと思っている。

駅に着くまで、それからも話続けた。近衛は同じ学校の生徒のほとんどが学校の近くに住んでいるため、何も気にせず、俺に笑顔を見せながら話していた。

まだ時々影を見せるような表情をするが、いつか常に笑顔が耐えないような日々を送ってほしいと思う。

それと俺はクラスメイトが近くにいようが、近衛に影響がなければ気にしない。だづてもう既にクラスメイトや高城には啖呵を切っているからな。だから虐められるのは時間の問題だろう。問題なのは近衛を好きだった連中に絡まれることだ。自分達は今の立場を気にして、助けなかったくせに、勝手に嫉妬をして、虐めに加担して、暴力を振るってくる可能性が高いことだろう。精神的なものはもう死ぬし、耐えられるが、肉体的なものは病気を抱えているのもあって、結構きついんだよな。まぁ耐えるしかないんだが。

そんなことを思っていると、近衛が笑顔で、尋ねてきた。

「それで四条くんは何のアニメが好きなの?」

「俺のラブコメは間違っているだな。隆師のボッチ特有の考えには共感できるし、何もされても誰よりも優しく、不器用で、嫌われても自己犠牲でどんな奴も助けてしまうところが好きだな」

何でもできるし、マジで世の中のボッチの理想形といえる。あれ程読者の共感を得たりするラノベはないんじゃないだろうか?まぁ作者はイケメンだったから、学生時代ボッチだったかは謎だが。

「へぇー私も数ヶ月ボッチだったから、共感できるかも。そのアニメ見てみるねー。それって原作小説なのかな?」  

「原作は小説だな。ラノベという普通の小説とは違った毛色の違う小説だが」

ラノベは人によって、好みや評価が変わるって好むかどうかも変わる。まぁ好きなアニメも聞いた感じ、少なくとも嫌いにはならないだろう。深夜アニメも見てるみたいだし。ボッチだったなら、これあるみたいな。アルアルもあるしな。それに普通のラノベと違って、すぐに惚れたりもしない。あのストリーと主人公の性格だと、一人を選ぶ感じだしな。

「ラノベねー。知っているよー。2次元のイラストがついてる小説だよね。いつか読んでみたいと思っていたんだけど、中々手を出せなかったんだよね。この機会にアニメが面白そうだったら、小説も読んでみようかな」

どうやら既にラノベの存在は知っていたらしい。それなら拒否感なく、俺のラブコメは間違っているを読めるだろう。アニメを気にいって、ラノベを読むんだったら、1巻貸すか俺は死ぬから、最終的に全巻あげてもいいが。

気に入ってくれるといいな。

そんなことを話していると、駅に着いた。俺はここから一駅先のアパートを借りて、そこで一人暮らしをしている。本当は学校の近くに借りようと思ったんだが、アパート自体少なく、空いてなかったから、仕方なく、一駅先の今の場所に借りた。今ならそれが良かったと思っている。

家賃は俺のことを嫌っているとはいえ、世間体を気にして、親が払っている。高くはないと思うが、それでも外観は綺麗で、結構気に入っている。

俺たちは最寄りの駅に着くまで、互いにやりたいことをやっていた。近衛は小説を読んでいて、俺はカグコイ。プレーしていた。俺はひかりの電話付きの特典をゲットしたいから、イベントを頑張っているのだ。人気メンバーだから、上位まで行くのは中々大変だがな。

田舎だからか、中々電車は来ないので、待っている時間は長く、互いに夢中になって、やりたいことをやっていた。

そして十数分経って、ある程度イベントを進めたので、終わりにすると、近衛がこっちを凝視していた。そんな凝視するほど、俺は興味深いことをやっていただろうか?

「近衛、そんなに俺を見て、何か気になることでもあるのか?」

「好きなものを真剣にやっている表情がカッコいいなと思ったのと、何か達成した時のニヤケ顔が可愛いなと思ったんだよ。表情がコロコロ変わって、興味深かったよ」

カッコいいなんて、妹以外に言われたことないわ。ニヤケ顔は妹にさえ、キモいと言われたんだよ。それをまさか可愛いなんて思われるなんて思われなかった。ちょっと好みずれてないか?

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