LOGIN「使っていいの?それに私なんかに優しくしちゃうなんて大丈夫?」
近衛は俺のことを心配していた。治部和のことを後回しにして。やっぱり近衛は優しいな。苛められているのに人の心配をしてくるなんて。 だから近衛には心配ないってことを伝えなきゃいけない。俺は優しく近衛の頭をポンポンと叩き、笑顔で大丈夫だと言った。そうしたらなぜか近衛は顔を赤くしていた。 頭を勝手に触ったことに怒っているんだろうか?それなら謝らなくては。せっかくいい関係を築こうと思っている相手に嫌われるのは不味いからな。 俺は謝ろうとして、頭を下げようとした瞬間、怒声が響き渡った。 「てめぇー!四条。近衛にタオルを渡して、助けるとかどいうことになるのか分かってるんだろうな?」 何だよ。こっちは謝ろうとしてるのに、邪魔するんじゃねーよ。俺は不機嫌そうに高城を見た。そして思ったことをいい放った。 「髪が濡れているクラスメイトにタオルを渡して、何が悪い。このまんま風邪をひくのを待ってろというのか?ああ、そうか、このまんまじゃ近衛が風邪をひくのをお前の頭じゃ理解できねーか」 高城は親のコネでここに入学した。なので本来なら、この高校に受かるほどの頭はない。だから常にクラスビリだし。だがこいつはコミュニケーション能力は優れていて、親の権力と合わさって、クラスの中心にいることが出来る。だから人脈も広く、どんなことをしてくるか分からないから、誰も助けることができなかった。 「何だと💢それを私に言って、どうなるか分かってるんだろうな?」 「所詮市議会議員程度の娘が何を言っているんだが」 俺の妹は都内にいるし、余命宣告を受けた俺は何も失うものはない。苛められていても、一年我慢すればいいだけだしな。それで近衛から矛先が、俺に変えてもらえればラッキーだし。 「議員程度だと?お前どうなっても知らないからな」 「はっ俺をどうにか出来るかね」 まぁ権力なんてものはないけど、自分の生活費を稼ぐために、小説の印税でそれなりには稼いでいるか、それでも権力を持つほど、めちゃくちゃ売れてる訳ではない。一作品十万部は売れているが。だけどこのレベルなら、アニメを見てる人にも知られてはいないくらいだ。でも市議会議員がどうこうできる職業でもない。つまり俺にダメージはない。 「覚えていろよ。絶対にお前を潰してやる」 そう言って、高城は睨んできた。これで近衛に対する苛めは少しはましになるだろう。矛先が分散したことでな。 「出来るもんならやってみるんだな」 「ちっやってやる」 そう言って、俺から視線をはずして、高城は取り巻きの奴らと話し始めた。近衛から手をひいてほしいが、そう簡単にはいかないだろう。そう思っていると、横から袖を引かれた。そっちの方を見ると、近衛が期待と不安が籠った眼差しで俺を見てきた。 「ありがとね四条くん。でも四条くんが何かされないか心配だよ。それと私が逆らえないのは親が高城さんの親の部下だからなんだ。そもそもクラスのトップカーストの人には逆らえないんだけど」 そいうことだったのか。俺は都内出身て、親はそれなりの大企業勤務だから、高城の親の影響は受けない。妹もそれなりに有名なアイドルだから、市議会議員がどうこうできるものじゃない。だから俺は自由に動くことができる。 「そうか、それならこの件は俺に任せてくれ」 苛められるのは確実だが、その程度は耐えればいいだけの話だ。余命宣告を受けているから、苛められることに対して、そこまで絶望することもない。そんなことよりも、近衛に対する苛めが少しは収まればいいと思っている。 問題は俺が死んだ後だ。親が政治家なら、何か良からぬことをやっている可能性はある。それを探ってみるのもアリだろう。小説かとして活動してきて、知り合った人とのコネを使ってな。そうすれば近衛に近衛に高城が手を出せないようにすることも出来る。 「ありがと!四条くん」 そう言って、近衛は満開の花のような笑顔をみせた。近衛が苛められる前は天使と呼ばれていた理由が分かったわ。めちゃくちゃ可愛くて、癒される。そこら辺の美少女の笑みのレベルを越えている。 「ああ、俺がどうにかしてやる」 近衛のことは守りきってみせる。この笑顔を見て守りきりたいと思ったからな。俺が死んだ後も、大切な人を見つけて、幸せになってほしいとも思った。それが俺が死ぬ前の数少ない願いだ。 それからチャイムが鳴り、席に座った。それから授業が始まる。それを俺はあくびをしながら、聞いていた。もう勉強は真面目にやらなくていいから、適当に流していても、問題はない。適当に聞き流していても、文系の科目なら、受験勉強レベルは終わらせているから、問題ない。マーチレベルだか。 それから4限めまで終わると、俺は昼食を買うため、購買に向かった。焼きそばあるかね?あれすぐに売りきれるから、早く並ばなきゃいけないんだよな。勿論飲み物はマッカンである。マッカンは千葉の水だ。千葉県に住んでいる以上これは1日一本以上は飲まないとな。それにマッカンを好まないなら、それは似非千葉県民だ。俺は高校から千葉に来たが、これを飲んだ瞬間衝撃を受けて、千葉を好きになったものだ。 そんなことを考えていると、購買に着いた。購買に着くと、列に並んだ。 「相変わらず人気だな。親がいるなら、弁当作ってもらえばいいのに」 親も高校生になってまで作りたくないのか、それとも単に足りないのか。たぶん半々といったところだろう。買い次第いつもの中庭に向かおう。 近衛と仲良くしたいなら、一緒に食べろよと思うだろうが、近衛だって知り合ったばっかしのやつと一緒に食べて、俺が強い苛めを受けるのは嫌なはずだと思っているから、一人で食べていた方がいい。それに近衛が一緒に食べたくなったら、あっちから誘ってくるだろうしな。 俺は購買で目当ての焼きそばとあんまんを買って、中庭に向かった。 中庭に向かう途中俺は気になったことがあった。あの苛めはどこか引っ掛かるのだ。高城の好きな六条は苛められる前から、近衛にアピールをしていた。他人の俺ですら、好きなんだろうな思うほどに。なのに何で振られた瞬間にこうなるのだろうか?まるで六条が何かを企んでいて、糸を引いているようにも感じた。でもあいつが苛めを主導していたとして、目的はなんだ?それに証拠もないから、これは勝手な推測でしかない。何があったか探ってみる必要性がありそうだな。 そんなことを考えていると、中庭に着いた。やっぱりいいなここ。誰もいないところもポイントが高い。ボッチには心地がいい場所だ。高校に入学してすぐに見つけた場所だ。 今は夏だから、いい風が吹く。俺は焼きそばを開けて、食べ始める。焼きそばのソースの味が濃くて、美味しい。やっぱり焼きそばは味が濃いのに限るな。 「やっぱり美味しいな。まぁ麺物で一番好きなのはラーメンだが。焼きそばはお昼に食べるのがちょうどいい」 そう思って他のパンも食べ終えた。食べた後は食後のマッカンである。 「ああ、やっぱりこの口の中に広がる暴力的な甘さ、最高だ。これこそ至高の飲み物だ」
「使っていいの?それに私なんかに優しくしちゃうなんて大丈夫?」 近衛は俺のことを心配していた。治部和のことを後回しにして。やっぱり近衛は優しいな。苛められているのに人の心配をしてくるなんて。 だから近衛には心配ないってことを伝えなきゃいけない。俺は優しく近衛の頭をポンポンと叩き、笑顔で大丈夫だと言った。そうしたらなぜか近衛は顔を赤くしていた。 頭を勝手に触ったことに怒っているんだろうか?それなら謝らなくては。せっかくいい関係を築こうと思っている相手に嫌われるのは不味いからな。 俺は謝ろうとして、頭を下げようとした瞬間、怒声が響き渡った。 「てめぇー!四条。近衛にタオルを渡して、助けるとかどいうことになるのか分かってるんだろうな?」 何だよ。こっちは謝ろうとしてるのに、邪魔するんじゃねーよ。俺は不機嫌そうに高城を見た。そして思ったことをいい放った。 「髪が濡れているクラスメイトにタオルを渡して、何が悪い。このまんま風邪をひくのを待ってろというのか?ああ、そうか、このまんまじゃ近衛が風邪をひくのをお前の頭じゃ理解できねーか」 高城は親のコネでここに入学した。なので本来なら、この高校に受かるほどの頭はない。だから常にクラスビリだし。だがこいつはコミュニケーション能力は優れていて、親の権力と合わさって、クラスの中心にいることが出来る。だから人脈も広く、どんなことをしてくるか分からないから、誰も助けることができなかった。 「何だと💢それを私に言って、どうなるか分かってるんだろうな?」 「所詮市議会議員程度の娘が何を言っているんだが」 俺の妹は都内にいるし、余命宣告を受けた俺は何も失うものはない。苛められていても、一年我慢すればいいだけだしな。それで近衛から矛先が、俺に変えてもらえればラッキーだし。 「議員程度だと?お前どうなっても知らないからな」 「はっ俺をどうにか出来るかね」 まぁ権力なんてものはないけど、自分の生活費を稼ぐために、小説の印税でそれなりには稼いでいるか、それでも権力を持つほど、めちゃくちゃ売れてる訳ではない。一作品十万部は売れているが。だけどこのレベルなら、アニメを見てる人にも知られてはいないくらいだ。でも市議会議員がどうこうできる職業でもない。つまり俺にダメージはない。 「覚えていろよ。絶対にお前を潰してやる」 そう言っ
俺は何となく胃が痛いのを感じ、それで胃薬をもらおうと、病院に向かっていった。そこで診察を受けて、今は待合室で好きなゲームをしながら、待っている。「四条さん一番にどうぞ」俺は呼ばれたので、診察室に入る。そこにいたのは険しい表情をしているお医者さんだった。俺の体に何か異変でも見つけたのだろうか?あっても糖尿病かもしれないが。それでも俺はマッカンを飲み続けるが。それ以外の何かでも何となく受け入れるような気がしたがな。俺は椅子に座ると、お医者さんは重苦しい雰囲気を出しながら口を開いた。「四条さん貴方は癌です。余命は一年です」癌か、思った以上に重たかった。それでこんなに険しく、どうにも出来なくて悔しいみたいな表情をしていたのか。こんな俺にもそんなことを思ってくれるのだから、いい人なんだろう。患者さんからの信頼も厚いんだろうな。俺は癌で驚きはしたが、いたって冷静でいた。来れも運命だと思ったし、人生に希望を見いだしていなかったからだ。陰キャだし、特別親しい人もいない。このままなにも楽しいことがなく、普通に就職して、独身で、寂しく生きていくのだろうなと思っていたのもある。親からも期待はされていない。この状況でも親が来てないことが答えだろう。だが妹は可愛がっているから、期待をしないんではなく、俺がそれに応えるだけの能力がなかったからだ。妹は社交的で、美少女で、勉強もできる。全く持って非の打ち所がない。こんな俺にも懐いてくれてるし。「分かりました。それなら自宅療養にしてください」するとお医者さんは驚いた表情をする。「冷静ですね。皆さんはこの診断を受けると、ショックを受けて、取り乱すんですが」「俺は自分の人生に希望を見いだせなかったので、来れも運命なんだろうと受け入れられるんです。別に俺が死んだところで悲しむのは妹くらいでしょう。妹も月日が流れればなれるはずです」妹はきっと悲しんではくれる。でもすぐに仕事に没頭していつか立ち直ってくれるだろう。俺は誰かの心にいつまでも居続けるような存在ではない。「そうですか、それなら自宅療養にしておきます。何かあったら、病院に来てくださいね」お医者さんはそう悲しそうな顔をして言った。同情してるんだろうな。期待に応えられなかった俺の責任なんだがな。こうなったのは。俺は分かりましたと言うと。薬もらって、病院を出た。何かあって