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第528話

Auteur: 星柚子
「わあ、行ってみたい!」

「どこに?」と正修が尋ねた。

「これ見て」奈穂はスマホを彼に差し出した。

正修が目を通すと、それはあるバーを紹介する投稿だった。場所は京市にある。

【このバー、絶対おすすめ!広告じゃないよ、ただの常連客だけど本当にこの『マロウ』ってバー大好きなの。雰囲気いいし、音楽もいいし、しかもオーナーがすごく美人!へへ、さすがに盗撮するのはよくないから、店内の雰囲気だけ載せておくね。一番大事なのは、オーナーが作るお酒とジュースがどっちもめちゃくちゃ美味しいってこと!】

投稿にはバーの内装の写真や、オーナーが作ったカクテルやジュースの写真が添えられていた。

正修が顔を上げると、奈穂が目をきらきらさせて彼を見ていた。

「なんかすごく良さそうじゃない?あとで行ってみない?」

「いいよ」正修はすぐに答えた。「ただし、君は酒を飲むな」

「大丈夫だよ。分かってる、ジュースだけにする」

奈穂は嬉しそうに笑い、テーブルの下で足をぶらぶらさせる。まるで子どもみたいだ。

正修の口元に、甘やかな笑みが浮かんだ。

彼はさりげなく食事のペースを速め、あっという間に食べ終える
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