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第833話

作者: 星柚子
進は、その二通のDNA鑑定書を長い間じっと見つめていた。

やがて土気色の顔で、ゆっくり君江を見上げる。「……本当に、清澄(きよと)と清流と俺の鑑定結果なのか?どう証明するんだ!?」

佐知子は狂ったように叫び続けた。

「偽物よ!絶対に偽物!この子、あなたが財産を息子たちに継がせたがってるのを知ってるから、わざとこんなことして陥れようとしてるのよ!

信じて!あの子たちは本当にあなたの息子なんだから!」

「答えろ!」進は今度は君江に怒鳴りつける。「どうやって、これが本当にあの二人と俺の鑑定だって証明するんだ!?どうやって本物だと証明する!?」

そんな彼を見て、君江は突然笑い出した。「ふふ……はははっ……!」

彼女の笑い声は次第に大きくなり、ついには涙まで滲んできた。

「ここまで来ても、まだそんな都合のいい幻想に縋ってるの?」君江は笑いながら、目尻の涙を指で拭う。「本物かどうか疑うなら、あなた自身でもう一回DNA鑑定すればいいじゃない。私は、そんなすぐ見破られるような嘘を、わざわざつく必要ある?」

「騙されないで!この子がどうやって清澄と清流のサンプルなんか手に入れるの!?」
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