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第351話

Author: おやき
清華は司が大げさすぎると感じたが、男という生き物、とりわけ顔の良い男は少しご機嫌を取ってやらなければならない。彼女は後を追いかけ、彼の手を引いて雑木林の方へと引っ張った。

「こっちの方が近道よ!」

司は疑うことなく彼女について雑木林へ入ったが、そこには道など存在しなかった。

彼は冷鼻を鳴らし、背を向けて立ち去ろうとした。しかし清華はわざと甘ったるい声を出した。「先輩、やめてください。誰かに見られたら……」

「ここは誰もいないと言ったのはお前だろ?」

「でも、私まだ子供だし、すごく怖いよ」

清華は迫真の演技を披露した。感情がこもりすぎたその声は、どこかに隠れていたカップルを驚かせた。

「誰かいるの?」

「俺たちと同じ、こんな場所で『楽しんでる』カップルだろ」

「もう、優しくしてよね」

「俺の方があっちの男より絶対にすごいからな」

「もう、バカ!」

清華は呆然とした。まさか本当にこんな場所でやっているカップルがいるとは。彼女は空咳をして、司を外へ連れ出そうとした。

しかし次の瞬間、彼女は木の幹に押し付けられていた。

「さっきの男、俺よりすごいって言ったか?」

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