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第655話

Author: 小粒キャンディ
柊馬はいつも強がることを一花は知っていて、いつも彼の調子を確認するようにしていた。

「大丈夫だよ。君と一緒なら、何をしたって疲れないから」

柊馬は小さな声で答えた。

二人のこそこそ話に美穂はすぐ気づいた。

「よし、二人とも休憩してきて。彼から返事がないか私が待ってるから」美穂はリビングから二人を寝室のほうへ押し出した。

一花が何か言おうとしたが、柊馬は素直にそれに従い、一花の手を引いた。

「ありがとう、母さん」

美穂はとても幸せそうな笑みを見せ、二人に手を振った。

一花もそれに従うしかなかった。

この件が解決するまで、一花は心から落ち着いて休むことができなかった。

部屋に戻ると、柊馬がいきなり咳をし始め、一花はすぐに警戒して彼を抱きしめた。

「また苦しくなったの?お医者さんを……」

「もう呼んだよ」

柊馬はすぐに彼女を止めた。

実際、これはあの強い効き目の薬の副作用だった。

ここ数日、彼は状態は良かったし、病状も落ち着いている。しかし、免疫はかなり下がっていて、いつも軽い風邪のような症状が出る。

一花を心配させないように、彼も多めに休むことにした。

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