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第417話

Author: 雪吹(ふぶき)ルリ
迅は立ち止まった。

佳子はぱちぱちと美しい瞳を瞬かせながら彼を見つめた。「私は今、あなたの彼女になったの?」

迅の体が一瞬こわばった。

佳子は言った。「恋人同士じゃないと、こんなことしちゃダメなんだよ。私、あなたの彼女で、あなたは私の彼氏なの?」

まるで冷たい水を頭から浴びせられたように、迅の中の欲望は一瞬で消え去った。彼はそっと佳子を離そうとし、体を起こそうとした。

だが、佳子は彼の首に腕を回したまま、また引き寄せてきた。彼女は唇を尖らせて言った。「どういうつもり?私と付き合う気がないのにキスなんかして……タダで済むと思ってるの?」

迅は喉をゴクリと鳴らし、彼女の甘く柔らかな香りから逃れようとした。「ごめん」

彼は謝った。

その一言に佳子はカッとなった。つまり彼は自分と付き合う気がないってこと?

佳子は彼に聞いた。「私のこと、好きじゃないの?」

迅は黙った。

佳子は小さな卵型の顔を彼の目の前に寄せ、キラキラと輝く瞳であどけなく、そして可愛らしく追い打ちをかけた。「どうして好きになってくれないの?私、綺麗じゃないの?優しくないの?あなたの言うこと聞かないの?理由、
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