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第512話

Auteur: 雪吹(ふぶき)ルリ
佳子の膝がふらつき、彼の首に腕を回してはいるが、体はすでに力が抜け、迅にしなだれかかった。

迅は彼女の柔らかな腰を片腕で抱きとめ、自分の体に引き寄せるように押し当てた。

佳子は真っ赤な顔で彼を押し離した。

二人の唇が離れ、迅は自分にキスされて水気を帯びた彼女の赤い唇を見つめながら、かすれ声で聞いた。「どうした?」

佳子は潤んだ大きな瞳で、恥ずかしそうに目をそらしながら彼のズボンの方にちらりと視線を向けた。「……当たってるよ」

迅「……」

佳子は驚いたように彼の顔を見て、彼が赤くなっているのに気づいた。

まさか、こんなクールな人でも顔を赤らめるなんて。

佳子は口元を緩めた。「顔、もしかして赤くなってる?」

迅「なってない」

「嘘つき。思いっきり赤くなってるじゃない」と、佳子は手を伸ばして彼の頬に触れようとした。

迅はさっと顔を避けた。「やめろよ」

佳子は彼の耳元に顔を寄せ、小さな声で囁いた。「またこの前みたいに、私が手伝ってあげようか?」

迅の脳裏に、前回の光景が浮かび上がった。自分の部屋で、ベッドの上で、彼女が一緒に観たいって言い出して、二人で……

今、彼女
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