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第12話

Author: 楽しくお金を稼ごう
今日は第一陣となる白血病の子供たちの手術日だ。

沙綾は病院側の医師や看護師との一連の手配を済ませ、費用の引き継ぎを行う必要があった。

家族と一緒に待機している間、朝食を抜いていたせいで少し低血糖気味になったため、沙綾は有栖を残して病院の食堂へ向かった。

産婦人科の前を通りかかった時、時彦と朱里に鉢合わせた。

「高橋さん、遠藤さんのお体はここ最近の調整で順調に回復しており、妊娠に最適な時期に入りました。体外受精の準備を……」

産婦人科部長の言葉は、朱里の鋭い視線によって遮られた。

朱里は得意げに下腹部を撫でながら、沙綾を見下すような目を向けた。

「お姉ちゃん、誤解しないでね。お父さんたちがお留守だから、時彦に付き添ってもらって健康診断に来ただけよ」

男の端正な顔には何の表情も浮かんでおらず、その視線は淡々と沙綾の顔を通り過ぎていった。

時彦がここまで偽善的になれるとは、思いもしなかった。

すでに別の女との間に子供を作ろうとしているくせに、一昨日の夜は自分とも子供を作ろうとしていたのだから。

沙綾は無表情のまま、二人とすれ違った。

病院での用事を済ませた後、沙綾は氷
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