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第1089話

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三十分待った時点で、天音にもう察しがついた。洵はきっと戻ってこないだろうと。

無闇に彼を捜しに行けば、月子や隼人に怪しまれる恐れがある。だから天音はその場に留まるしかなかった。

あるいは、天音は自分自身と意地を張り合っていたのかもしれない。奇跡が起きて、洵が本当に自分の元へ戻ってきてくれることを願っていたのだ。

彼が戻ってくれば、少なくとも彼が自分をそこまで嫌ってはいないと分かる。そうすれば、まだやり直す余地がある。

天音は気が強く、積極的で、強引な手段も辞さない。その上、強いメンタルの持ち主で、人に拒絶されることなど微塵も恐れていない。だが、洵に対して一方的に強要することは、彼女が本当に望む形ではない。天音も洵からの応えを求めている。

もっと露骨に言えば、天音は洵のことが大好きなのだ。本当は、きちんと恋人として付き合ってみたいと思っている。天音は性格がひねくれていて、決して善人ではないが、それでも人の温もりや愛を求める気持ちは確かに持っている。

彼女は理解力が高く、頭も回る人間だ。ほんの小さな挫折でも、そこから多くのことを読み取ってしまう。

彼女はずっと、恋なんてくだら
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