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第383話

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でもそれも、それとなく触れる程度で、椿も深く詮索したりはしないようにしていた。家政婦が雇い主のプライベートに首を突っ込むべきじゃないからだ。

月子は午前中ずっと書斎でデータを分析していた。家には小型のスーパーコンピューターがあるにはあるが、今回の計算量には足りず、なかなか進捗しなかった。結論が出なければ、研究成果にはならないのだ。

月子は彩乃に会いに行くことにした。

まさに親友間の以心伝心があっただろう。彩乃もちょうど月子に連絡を取ろうとしていた。「ねえ、この前話した件だけど、吉田グループの吉田社長が会食に誘ってくれているの。行く?」

「いいわよ。私もあなたに話したいことがあったの」離婚してからというもの、彩乃が出張中でない限り、二人はほぼ毎週のように会っていた。

「それじゃあ、今晩の同窓会で会おう。コンピュータ科学硏究院の同窓会なんだけど、吉田グループが協賛企業だから、吉田社長も来るらしいわ」

「奇遇ね」

本来、月子は参加資格がなかった。霞がその話を持ち出し、招待券を用意してくれると言っていたのだ。

大学の同窓会には、各界のトップクラスの人材が集まり、強力なネットワー
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