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第397話

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「鷹司社長、もうお休みください」

理性では抑えきれなくなりそうな衝動を、月子の声で呼び戻された隼人は、我に返った。

瞳の奥底にあった黒い欲望は、まるで驚いたかのように、一瞬にして消え去った。

隼人は、月子が酔っていることに安堵した。そうでなければ、自分の視線で全てがバレてしまっていたかもしれない。

そうなれば、問題は月子が自分を愛しているかどうかではなく、月子が自分を嫌悪するかどうか、策略をめぐらす卑劣な男だと思うかどうかになってしまう。

隼人は感情を抑え込み、渦巻く欲情を押し込め、再び冷静沈着な自分に戻った。

「じゃあ、もう早く寝て」そう言うと、隼人は寝室を出て、ドアを閉めた。

月子はズキズキと痛む頭を揉みながら、ほんの一瞬、まるで狙われているような、身の毛もよだつ感覚に襲われた。

それは抵抗する術もなく、飲み込まれてしまうような恐怖だった。

本当に恐ろしかった。

月子は、飲み過ぎで幻覚を見たのだと思った。

月子は再び心にもう二度とあんなに酒を飲んではいけない、と誓った。

月子はベッドに倒れ込むようにして眠りについた。

自室に戻った隼人は、ベッドに横たわった
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