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第672話

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最後までしてないから、月子はそんなに疲れてはいなかった。でも、初めてだったこともあって、今はちょっと触られただけでも、いつもよりずっと敏感になってるのだ。

それに、あの後、隼人が彼女が流した汗も、それ以外のものも全部洗ってあげたのだ。おかげで彼女は指一本動かさずに済んだから、本当に気持ちよかった。

そんなふうに至れり尽くせりしてくれる隼人はなんて素敵なんだろうと、月子は見つめた。

しかし、思い出すと、また顔が熱くなるのだ。いつも気品にあふれていて、他の人からは手の届かない存在に見えるのにそこまでしてくれるなんて。

月子は自分すら恥ずかしくてたまらないのに、彼の方は逆に平気な顔をしている。本当に図太いんだから。

月子は、隼人と知り合ってからずっと、彼は自分の感情を隠すのが上手だと感じていた。きっと普通の付き合いじゃそう簡単に見抜けないだろう。

何といっても、彼はすごく腹黒いのだ。

「気に入ったか?」月子がずっと自分を見つめているのに気づいて、隼人が尋ねた。

「こんなに気持ちいいなら、これからお風呂はあなたにお願いしようかな。指一本動かさなくていいなんて、怠け者になっちゃい
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