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第872話

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一樹から誰かに監視されていると聞いた月子は、その日のうちに調査を始めた。

月子はトップクラスのハッカーなので、情報を得るのはお手のもの。高性能なコンピュータさえあれば、膨大なデータの中からすぐに手がかりを見つけ出せる。相手がどんなにうまく隠していても、他の監視記録と照らし合わせれば必ず突き止められるのだ。

月子は、S市への出張での自分の移動範囲をもとに、ほぼ全ての監視カメラの映像を特定した。そして複雑なプログラムを組んでシステムに自動分析させると、すぐにいくつかの手がかりが浮かび上がってきた。

さらに過去に遡って調べ、月子はついに相手を特定した。

それは、隼人だった。

自分が隼人に別れを告げてからの数ヶ月間、彼はずっと自分の一挙手一投足を監視していたのだ。

どうりで、自分が一人で外を歩いている時、いつも誰かに見られているような気がしていたわけだ。当時は視線を感じて振り返っても、そこには誰もいなかったけど。

あれは気のせいじゃなかったんだ。

自分を付け回していたのは、隼人だった。

まさか、本当に彼だったなんて……

犯人を突き止めた月子は、その日一日ずっと気分が落ち込ん
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  • 元夫の初恋の人が帰国した日、私は彼の兄嫁になった   第466話

    それを聞いて静真の声は和らいだ。「今どこにいるんだ?」「屋敷で待っていてくれればいいよ。すぐに着くから」全員が揃ったからには月子も行かないとだ。逆に誰もいないほうが困るのだから。午後も彼女は忙しくしていた。会社へ行き、副社長と契約予定のタレントについて話し合った。今のとこ、タレントこそが彼女の戦力なのだから。「すぐに着く?俺は一日中待っていたんだぞ。月子、わざとだろ!」静真は月子からの答えを聞いて、怒りをあらわにした。しかし、今、静真の怒った声を聞いても、月子は気にならなくなった。以前のように、彼と言い争ったり、非難し合ったり、大喧嘩をする気はもうないのだ。彼女は軽く「

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