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第872話

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一樹から誰かに監視されていると聞いた月子は、その日のうちに調査を始めた。

月子はトップクラスのハッカーなので、情報を得るのはお手のもの。高性能なコンピュータさえあれば、膨大なデータの中からすぐに手がかりを見つけ出せる。相手がどんなにうまく隠していても、他の監視記録と照らし合わせれば必ず突き止められるのだ。

月子は、S市への出張での自分の移動範囲をもとに、ほぼ全ての監視カメラの映像を特定した。そして複雑なプログラムを組んでシステムに自動分析させると、すぐにいくつかの手がかりが浮かび上がってきた。

さらに過去に遡って調べ、月子はついに相手を特定した。

それは、隼人だった。

自分が隼人に別れを告げてからの数ヶ月間、彼はずっと自分の一挙手一投足を監視していたのだ。

どうりで、自分が一人で外を歩いている時、いつも誰かに見られているような気がしていたわけだ。当時は視線を感じて振り返っても、そこには誰もいなかったけど。

あれは気のせいじゃなかったんだ。

自分を付け回していたのは、隼人だった。

まさか、本当に彼だったなんて……

犯人を突き止めた月子は、その日一日ずっと気分が落ち込ん
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