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第205話

Auteur: 歓乃
智也の携帯に、すぐメッセージが届いた。

【何か用事?】

【戻ってきたのに、どうしてまたすぐに行ってしまったんだ?】

【来週の仕事が落ち着くまで帰ってこないのかと思ったから】

凛は本当にそう思っていたし、忙しい智也がわざわざ帰ってきたことに、少し驚いてもいた。

メッセージを読んだ智也は、自分の不在を責められているのだと感じた。

慌てて返信をする。【わざと帰ってこなかったわけじゃないんだ。仕事があったんだよ。それに、仕事だって、俺たちの未来のためにしてるんだから】

【知ってる】

この一言にも、どこか恨みがましい響きを感じた智也の心に、自分の苦労が分かってもらえない苛立ちがこみ上げた。しかし、すぐにそれを必死で抑え込む。

そして、智也は思いだした。凛が家に帰ってこないのは、杏に付き添っているからであり、自分こそが家庭を顧みずに、家を留守にしてばかりだったことを……そんな自分が、凛を責められるはずがない。

智也は頭を振って苛立ちを払拭すると、メッセージを打ち込んだ。【来週でもう落ち着くから、もうお前を家で一人になんてさせないよ。

それに、子どもを迎える準備もしなきゃいけな
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