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第460話

Author: 歓乃
英樹の息子の松田俊介(まつだ しゅんすけ)であろうと、その妻として20年も松田家にいた瞳であろうと、英樹がここまで怒ったのを見たことはなかった。普段、家族が何か問題を起こしても、せいぜい睨みつけたり注意したりする程度で、こんなに声を荒らげたりなどはしない。

あまりの怒声に、柚葉は手から携帯を落としてしまった。

「お、お爺様……私もどうしてこうなってしまったのか分からないの。どうして凛さんが突然、こんな……急に……」

柚葉は気が気でなかった。本当に裁判沙汰になってしまっては、これから国立中央研究所に入るという夢も絶望的になってしまう。

「お爺様、私は本当にどういうことか分からない」

「お前が知らないというのなら、誰が知っているんだ?」英樹の顔は、怒りで赤を通り越し、もう土色になっていた。

前回のように英樹が心臓発作で運ばれはしないかと肝を冷やした俊介夫婦は、急いで英樹に駆け寄り、背中をさすり始める。

もし本当にこのまま亡くなってしまったら、自分たちとしても胸の痛む話だ。普段は陰で「親父は柚葉ばかりひいきする」と愚痴をこぼすことはあっても、本気で英樹を憎んでいるような薄情者で
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智也、やけにあっさり辞めてたな 飼い殺しが嫌だったか、千晴の手腕か 仕事に関してだけはできる男だから、 違う業界でも再起できそうな気もするけど
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