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第15話:余白

Penulis: Sunny
last update Tanggal publikasi: 2026-04-29 22:26:55

会議室を出たあと。

フロアに戻る。

さっきと同じはずの空気。

でも、少し違う。

ざわつきが、落ち着いている。

「伊藤さん」

声をかけられる。

振り向く。

落ち着いた女性。

「田中です」

軽く会釈する。

「事務やってます」

「よろしくお願いします」

「初日、大変でしょ」

少し笑う。

「まあ、最初はみんなああなるのよ」

フロアに視線を流す。

「びっくりするくらい静かでしょ」

「……はい」

正直に頷く。

「浅井さんが来る前は、もっと職場の空気が重かったのよ」

「え?」

「なんていうか」

少し考える。

「みんな、おかしいって思ってても言わない感じ」

「そのまま流す、みたいな。まあ、仕事だしって受け入れるしかないし」

「……」

分かる気がする。

さっきの空気。

「でもね」

田中さんが続ける。

「来てから、変わったの」

ちょっと、考えるように彼女は間を置いた。

「いろんな現場、回ってたみたいで」

「役所の人とか、現場の人とか」

「一人一人、ちゃんと話聞いて」

「……」

「で、気づいたら」

少し肩をすくめる。

「みんながモヤっとしてたところ、勝手に整理されてるのよ」

「え?」

「なんか、“そういう
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