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第7話

Author: ウリウリ
挙式の進行に追われていた私は、この片隅で起きていたひと騒動にまったく気づかなかった。

私の意識は、賑やかな招待客への応対や、次々にやってくる式の細かな段取りにすべて向いていた。

式が終わりきる前から、私はもう疲れを感じていて、腰も背中もじんわりと痛んでいた。

それでも幸いだったのは、颯がずっと優しく紳士的に私を支え、寄り添いながら、招待客への対応や思いがけない出来事まで一緒にこなしてくれていたことだった。

儀式が終わったあと、颯は私のハイヒールを脱がせ、優しく足を揉んでくれた。

私は、まだ数えるほどしか会ったことのないこの穏やかな男を見つめ、ただ感謝と申し訳なさで胸がいっぱいになった。

「ありがとう。子どもを産んだら、約束どおり、両家の両親にきちんと話して、あなたとの結婚は終わりにするから」

颯の手が、ふいに止まった。

数秒後、彼は顔を上げ、端正な笑みを私に向けた。

「急がなくていい。君を助けたいと、ご両親に自分から申し出たのは俺なんだ。だから、答えはゆっくり考えてくれればいい」

同じく巨大企業の後継者である颯を、私は戸惑いながら見つめた。

どういう意味だろう。

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