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第10話

Author: こふまる
藤宮楓に宇宙要塞の手作りを依頼したプレイヤーは、彼女に注意を促した。

箱を開けると、巨大な宇宙要塞は簡単に壊れてしまうため、藤宮楓には慎重に扱うように言われた。万が一壊れたら、責任は自己負担になると警告されていた。

悠斗は頷き、藤宮楓を信頼している様子だった。

中村先生は厳しく言った。「藤宮さん、これはダメです!橘悠斗の手作り作品は展示と投票を経ていないのに、登壇資格を得るのは他の子供たちに不公平です!」

藤宮楓は気にせずに笑った。「知ってる?橘家の奥様がこの幼稚園の理事だってこと、そして橘悠斗のお父さんが今日、式場に来て、悠斗の演説を聞くんだってこと」

悠斗の目が瞬時に輝いた。「パパが幼稚園に来るの?!」

美優は席に座って、悠斗の声を聞いたとたん、心臓が激しく鼓動し、目にも光が宿った。

「パパはそんなに忙しいのに、どうして幼稚園に来るの?」悠斗は信じられない様子で尋ねた。

藤宮楓は得意げに言った。「私が来るように言ったんだ、来ないわけがないだろう?」

「楓兄貴、あなた本当にすごい!」悠斗は藤宮楓を見て、崇拝の眼差しを向けた。

藤宮楓は片手を腰に当てて、胸を張り、冷たく中村先生を一瞥した。「私の言う通りにしなよ。ホールでの番組録画は、最高の効果を出すために必要なんだ。橘家の坊ちゃんが1位を取らなかったら、どうやって学校の理事会に説明するつもりだ?」

中村先生は何も言えなかった。彼女は悠斗に逆らうことができなかっただけでなく、他の親たちも橘家に対して慎重にしていて、子供たちが悠斗を優先するようにしていた。

ホールには学生の親たちが座っていたが、ほとんどが母親で、皆化粧が完璧で、ジュエリーを身にまとっていた。

貴婦人たちは一緒に座り、ひそひそと話していた。その話題は自分の子供や夫についてだけでなく、どの高級ブランドの新作を買ったか、どのオークションで骨董や宝石を落札したかについても話していた。

「悠斗ママ!今日は素朴な格好ね!」

数人の豪邸マダムが藤宮夕月に話しかけ、藤宮夕月の全身を無意識に見回した。その時、何人かは藤宮夕月が結婚指輪をしていないことに気づいた。

彼女たちは藤宮夕月が双子を産んだことを知っていて、男の子が一番大事だと思っていた。

藤宮夕月は「橘家の奥様」「悠斗ママ」と呼ばれることはあっても、「美優ママ」と呼ばれることは少なかった。

「私は橘冬真と離婚しました」藤宮夕月は率直に言った。

その瞬間、彼女を中心に半径2メートルの範囲が一瞬で静まり返った。

藤宮夕月に挨拶していた豪邸マダムたちは、顔の表情を保つために顔が歪んだ。

藤宮夕月は続けて言った。「私はもう悠斗の母親ではありません。私は美優の母親です」

「はあ~」藤宮夕月と親しくしようと思った豪邸マダムは、無意識に一歩後ろに下がった。

「どうして離婚したの?あなた、すごく勇気があるわね!」

「それじゃ、あなたの娘は転校するの?」

藤宮夕月は首を振った。「今のところ、美優の転校は考えていません」

「なるほど、橘社長はとても寛大ね、美優の学費も払ってくれているのね」

多くの親たちは藤宮夕月を避けるようにして、ひそひそと話し始めた。

「どうして離婚したの?彼女、ちょっとおかしくなったんじゃない?」

「橘社長は本当に立派な人だね、藤宮夕月は橘家からかなりお金をもらったんだろうね!」

「たとえ高額な養育費をもらっても、何の意味があるのかしら?彼女が橘家に嫁いで初めて、私たちのこの階層に入ったんでしょ!」話していた親が頭を振りながら言った。

「彼女、離婚して娘を連れて行くのは、娘を傷つけているだけよ!10年、20年後、橘美優は橘悠斗との階級差を感じて、絶対に母親を恨むわよ!」

「藤宮家の人は、本当に苦労しても食べないのね」

藤宮夕月は席に座り、周りの雑音を遮断した。その時、誰かが興奮して叫んだ。

「おお!橘冬真が来た!本当に橘冬真だ!」

藤宮夕月は無意識に礼堂の大きな扉を見た。そこにはスーツを着こなした、気品に満ちた男性が藤宮楓一緒に入ってきた。

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Comments (2)
goodnovel comment avatar
YOKO
今更なんですけど⁇ 主人公が一軍に例えると、その脇役達はニ軍になるかと。 このお話ではニ軍の攻防戦ばかりで肝心な主人公(一軍)の話が中々記されないように感じる。 楓と悠斗とアイツ(社長)の家族になる迄の話かと思う‥‥よ!
goodnovel comment avatar
ハヴェ
和訳が拙すぎて、そっちに気を取られてしまいストーリーが楽しめません。 せっかく日本向けに世界観をローカライズしたのなら、夫婦の苗字は同一にするなど日本の文化についてもっと考証してください。 例えば夫婦同士でフルネームで呼び合うなど違和感しか無いです。
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