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第124話

Penulis: こふまる
表彰台に上がった夕月は、委員会理事長から金賞を受け取った。

マイクの前に立つ彼女に、司会者が質問を投げかける。「七年間専業主婦として過ごされた方が、なぜ金賞を獲得できたのか、皆さん大変興味を持っているようですが」

夕月は顔を上げた。舞台照明の熱が彼女を溶かしそうなほど強く照りつける中、透明感のある彼女の美しさが、カメラの前でひときわ輝きを増していた。

深く息を吸い込むと、まるで18歳の自分が客席に座っているのが見えるような気がした。

漆黒の瞳に、星のような輝きが宿る。

「私がここに立ち、このメダルを手にすることができた秘訣は——自分を愛することを学んだからです。大きな勇気を持って、新しい人生に向き合うことを決意しました。もう、誰かの反応に怯えることも、周りの評価に自信を失うこともありません。

否定されることも受け入れます。でも、もう他人からの承認は必要ありません。私は、私自身の人生の主役なのですから」

春風のような優しい笑みを浮かべながら、無数のカメラレンズに向かって夕月は言った。

「来た道を振り返ることはあっても、もう後戻りはしません」

夕月のALI数学コンテスト金賞受賞は、ネット上で大きな反響を呼んだ。

「おめでとうございます!桜国最高峰の数学コンテストで金賞を獲得されました。これからの輝かしい未来を心よりお祝い申し上げます!」

「藤宮さん、もっと広い世界があなたを待っています!」

「やっぱりね。女性が男性に依存しなくなった時、その世界はもっと広がるのよ」

国内の一流大学十数校が次々と夕月への祝福メッセージを送り始めた。

その後わずか30分もしないうちに、海外の名門大学までもが公式アカウントを開設し、祝福と招聘の意を表明してきた。

この瞬間、人々はようやく、今回のALIコンテストの影響力の大きさを実感したのだった。

世界的な名門大学が次々と夕月にラブコールを送る中、国内の大手企業も黙ってはいなかった。

国営の軍需企業までもが、夕月への招聘の意を示したのだ。

そんな中、例の一件を根に持っていたネットユーザーたちは、あのセレブママたちのアカウントに殺到した。

彼らは覚えていた。つい先日、夕月の娘へのいじめで謝罪したセレブママたちが、夕月の予選成績を疑問視する声が上がった途端、謝罪文を削除したことを。

「藤宮さんが金賞を獲得しま
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