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第339話

Auteur: こふまる
「ツーツーツー」切断音が雅子の耳に響き、その表情が一瞬にしてひび割れた。

信じられないという顔で自分の携帯を見つめる。

夕月が、自分の電話を切った?

まさか。

誰も今まで彼女の電話を切る勇気など持ち合わせていなかった。

雅子は誤って切られたのだと信じたかった。

夕月にそんな真似ができるはずがない!

もう一度電話をかけ、今度はスピーカーフォンにした。

その場にいた全員が、雅子の携帯に視線を注ぎ、息を殺して待った。

しかし時間が一秒一秒と過ぎていく中、電話に出る気配はまったくなかった。

雅子の手に持つスマートフォンが、かすかに震え始めた。

場の空気が凍りつき、居心地の悪さが参加者全員に染み渡っていく。

「お客様のお呼び出しは応答がありません。後ほどおかけ直しください」

無機質な機械音が携帯から響き渡った。

「藤宮さんは今、お忙しいのかもしれません」誰かが声を上げた。

「社長、私から藤宮さんに連絡を取りましょう。本社にお越しいただけるよう手配いたします」

制御の利かない巻き毛が雅子の頬に落ちかかる。その顔は氷の彫刻のように冷たく凍てついていた。

常に先手を打
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