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第362話

Author: キラキラ猫
遥はジュースを一口飲んだ。

「もう過去のことだから。それに、あなたが何かひどいことを言ったわけじゃないもの。

一番の問題は湊本人にあったんだから。口がついてるのに、どう使えばいいか分かってなかったのよ」

口があっても、説明の仕方が分からなかった。

自分たちの関係を、ただ否定することしか知らなかった。

すべての問題の根源は、湊自身にあるよ。

遥はそう思っている。

湊はそれを否定せず、目を伏せて隣に座る遥を見つめた。

鍋から立ち上る湯気が、遥の顔の周りをふわりと包み込んでいた。

彼女はまるで霧の中にいるようで、その横顔は優しく、そしてどこか冷ややかだった。

午後に冷たい風の中で弓を引き、皆を驚かせたあの姿とは、まるで別人のようだった。

今の遥を見ていると、湊の胸は理由もなくざわついた。

昔の彼女とは、あまりにも変わってしまったからだ。

彼は、昔のように何にも縛られず、明るく輝いていた彼女の姿を見たかった。

遥が優しく内向的で、人を寄せ付けないオーラを放つたびに、湊は息が詰まるような苦しさを覚えるのだ。

彼は遥の手を握り、彼女の柔らかい手のひらを優しく揉みほぐし
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