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第378話

Author: キラキラ猫
遥を迎え入れて車が走り出すと、真理は車内でずっと不満をこぼしていた。

「お義姉さん、あの先生ってどういうつもり!?こっちが全員女だから、女からの依頼は受けないなんて、どういう理屈よ!」

助手席に座る遥が答えた。

「調べてみたんだけど、五十嵐(いがらし)先生は以前、女性が立ち上げたジュエリーブランドともコラボしたことがあるの。

だから今回は、単にうちとは組みたくなかっただけだと思うわ」

調べれば調べるほど、遥の心は冷えていった。

だが、芸術に関わる人間が自分のこだわりを持つことは、何も珍しいことではない。

おそらく、立ち上げたばかりのブランドなど眼中にないのだろう。組んだところで将来性がないと見下されたのだ。

それも当然のことだ。

遥はスマホを置き、五十嵐先生が「羽化」シリーズのデザイン画を見た瞬間に見せた、あの一瞬の驚きの表情を思い返した。

遥たちが提出したデザイン画は、まだ初期段階のラフに過ぎなかった。

他のジュエリーセットのデザインもまだ送っていなかったが、その中の数点を見ただけで、五十嵐先生は十分に驚嘆していたのだ。

それでも、彼は頑なに協力を拒んだ。

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