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第803話

Auteur: キラキラ猫
「九条社長が、来週君を送り届けるよう言っていた」

「湊から聞いてる」

来週、翔は九条グループの取締役会を開く。真理は当然、彼にサプライズを贈らなければならない。

真理が海に落ちてから半月近く経つ。来週になっても見つからなければ、翔は当然、真理が助からなかったと判断するだろう。

彼が警戒を緩めた時こそ、彼女が九条家に戻って彼にサプライズを贈る時だ。

翔のような陰険で狡猾な男と駆け引きをする以上、常に彼より数手先を読まなければならない。

ただ、その時になって、彼女はサプライズを贈れても、翔がそれを受け取れるかどうかは別問題だ。

誠は手を伸ばして真理を部屋に引き入れ、ドアを閉めた。

手を彼女の細い腰に添え、顔を近づけて言った。

「君に贈りたいものがある」

「何?」

祝日でも誕生日でもないのに、誠は何を贈るつもりなのか。しかもわざわざこんなにもったいぶって。

誠は彼女から手を離した。鞄の中から数枚の写真を取り出し、真理に渡した。

写っているのは、例外なくすべて翔だった。

場所は海辺。海風が翔の服の裾を揺らしている。

真理はその写真を見つめた。

翔の正面写真も多く
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