Accueil / 恋愛 / 冷酷王の知られざる秘密 / 54・ダリアの持論

Partager

54・ダリアの持論

Auteur: 揚羽渓名
last update Date de publication: 2026-08-03 19:30:29

 私は金が欲しい訳では無い。満足がいくまでセックスがしたいだけなのだと!

「その点王は凄いんですよ。何回イッてもすぐ勃つし、何なら出した直後でもすぐ中で勃つし、あの人自体性欲凄いから私についてこられるし、ちゃんと満足もさせてくれるし!」

「へ、へぇ」

「こんな人は初めて会いました。身体の相性もすこぶる良いから、私も何回もイけちゃうんですよ」

「……ごめん、もう大丈夫だよ。なるほど、やっぱり話に聞いていた通り君はサキュバスとかなのかな?」

「それは違います。人間です。ただ、三度の飯よりセックスが好きなだけです」

「……」

 言い切った私を見てとうとうアーノルドは黙り込んで頭を抱えてしまう。もしもここにオズワルドが居たら、また頭を叩かれて「正直が過ぎる!」などと叱られていたのだろうが、幸いな事にここにオズワルドは居ない。居るのは爽やかイケメンな宰相だけだ。

「他にも質問ありますか?」

「いや、大丈夫&he

Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Dernier chapitre

  • 冷酷王の知られざる秘密   60・無茶な要求

    ※「は? こら、お——」 人助け? アーノルドを連れて行く事で誰かが助かるのか? 全く意味がわからなくてようやく身体を起こした所でダリアからの電話は切れた。「……」 ふつふつと湧いてくる怒りと眠気、それからあまりにも自分勝手で気安すぎるダリアに色んな感情が噴き出しそうになるが、そんな気持ちを全て飲みこんで俺は無言で電話線を抜いてもう一度眠りに落ちたのだった。 翌朝、昨夜の電話をアーノルドに伝えると、アーノルドは何故か一瞬顔を強張らせつつも頷いた。そんな反応を見て何か嫌な予感がした俺は間を開けずに言う。「俺も行く。どのみち最初からその予定だ」 その言葉にアーノルドは途端にホッとしたような顔をした。一体何を考えたのかは何となく想像がつく。また襲われるのではないかと思ったのだろう。「助かるよ。それじゃあまた夜に」「ああ」 それから城下町に視察に行き各地から届く嘆願書に目を通していると、セルクがやってきた。「オズ、ちょっと良いか」「ああ。どうした?」「見張りをつけた慰み者の女の報告だ」「何かあったか」「ああ。逃げられた。昨日の夜までは報奨で受け取った屋敷に戻ったようだが、深夜の間に抜け出したようだ」 それを聞いて俺は嘆願書から視線を上げて眉根を寄せてセルクを見上げると、セルクも顔を顰めている。「まさかとは思うが、色仕掛けでもされたのか?」「そのまさかだ。あの女も慰み者だったという事をすっかり忘れていたらしい」「……馬鹿どもが。そいつらの処分は任せる。それで、屋敷に何か残っていたか?」「ああ、これだ」 そう言ってセルクが取り出したのは黒い花のペンダントだ。恐らくこれがダリアの言っていたものだろう。「今足取りを追っているが、どうも隣国に逃げたようだ。いや、逃げたとは違うな。戻った、が正しい」「やはり結構な数のスパイが入り込んでいるな

  • 冷酷王の知られざる秘密   59・友達のために!

    「私の家は子爵家でね、元々そんなに大きな家柄ではなかったの。領地は田舎だし、お金も無い小さな町でのどかなだけで何も無い所だったけど、私はあそこが大好きだった。でもある日、大洪水が起こって町に甚大な被害が出たの。その復興にうちの家は全財産を注ぎ込んだの」「え、そんなの領主が全額負担しないといけないの? 国は動いてくれなかったって事?」「嘆願書は何通も出したんだけど、一つも返事が来なかった……とうとう待ってられないってなって家を取り壊したの。今は家族全員がバラバラになって稼ぎに出てるわ」「……それはさ、ちゃんと王に言った方がいいよ。でもどうして無視したんだろ」 オズワルドが冷酷王だから? ふとそんな考えが脳裏を過ったが、オズワルドの戦場での楽しみは領民の暮らしぶりを見ることだと言っていた。実際、あのオズワルドがその話をした時は少しだけ楽しそうだったのだ。「分からない。もしかしたら届かなかっただけかもしれないし、王が評判通りの方だからかもしれない。どっちにしても、もううちの家は無くなって半年後までに借りたお金を隣街に返せなかったら、町ごと隣街の物になるわ」 スノーは泣きそうな顔をして俯いた。私はそんなスノーを慰めるように背中を撫でてやる。「そんな事情があったんだね……それじゃあもしかしてスノーはまだここに来て間もないの?」「ええ。まだ半年ぐらいかな。でも私がお客さんを全然取れないからオリガさんにも迷惑かけちゃって……」「オリガさんはそんな事思う人じゃないと思うけどな。でもあと半年はきついね。男の人が苦手なの?」「……うん。今までそんな風に思った事無かったんだけど、ここに来て初めてお相手をした方に挨拶してる途中に伸し掛られてから怖くて……」 それを聞いて私はギョッとした。「いや、それは怖いでしょ。スノーはまともだよ。おかしいのはどう考えても相手よ」「そうかな?」「そうだよ。あのね、こ

  • 冷酷王の知られざる秘密   58・初めての友達

    『ああ、記憶でも失ってない限りお前の俺への態度も相当なものだからな』「あとオズワルドの事も聞かれたよ」『俺のこと?』「うん。どう思ってるの? って聞かれたから、オズワルドは全然冷酷なんかじゃないよ! って言っといた」『あいつは幼馴染だぞ。俺の事は少なくともお前よりはよく知ってるだろ』「まぁそうなんだろうけど、私はそんな風には思ってないよって言っといたの。で、それだけ?」 実際オズワルドは守るべき対象に対しては限りなく優しい。口調は冷たいしつっけんどんだし無表情だが、ちゃんと助けてくれる。『ああ、それだけだ。お前も早く寝ろ』「は~い」『じゃあな』「うん、またね~」 それだけ言って電話を切った私は、着替えを持って従業員用の温泉に向かったのだが、そこには誰も居ない。完全に貸切状態だ。「ラッキー!」 手早く身体を洗って温泉に浸かって大きく伸びをしながら一日の疲れを癒やしていると、誰かが入ってきた。 振り返ると、そこには同じ歳ぐらいの美少女が立っている。「あ、ご、ごめんなさい!」 美少女は驚いたように頭を下げてそのまま戻ろうとするので、私はそれを慌てて止めた。「待って! 全然大丈夫だから一緒に入ろうよ! 私ダリア。元慰み者で昨日からここで働いてるの」 不審がられないように先に全部自己紹介をした私を見て、少女は恐る恐る近寄ってきた。「……元、慰み者……?」 少女は怪訝な顔をしてこちらをじっと見つめてくる。「そう。皆そんな顔するの。そんなにも変なのかな?」「変というか、ここは元貴族が来る所だから……かも」 言いにくそうに言う少女に私は「なるほど」と頷く。元とは言え貴族は貴族だ。そんな人達の所にある日突然娼婦がやってきたら、そりゃ誰でも驚くだろう。「それに慰み者の人たちは、私達よりも良い暮らしをしてるって聞いたんだけ

  • 冷酷王の知られざる秘密   57・素行調査

     俺の言葉にアーノルドは苦笑いを浮かべて言う。「ただのヤバい奴って言う、一番当たって欲しくないのが当たったね」「全くだ。お前も分かっただろう? あいつがサキュバスと呼ばれる理由が」「痛い程分かったよ。僕のをあの身体で全て飲み込むんだ。あれは完全にサキュバスだよ」 何かを思い出したかのように呟いたアーノルドを見て鼻を鳴らして茶を飲む。「それで、疑いは晴れたのか?」「オズに対してもそうだけど、スパイでも何でも記憶が全く無い状態でないと流石にあの態度では居られないだろうからね。でも彼女は記憶が無い割に普通に生活をしているし、あのテクニックは凄いよ。あれは一体どこで培ったもの? まさか君が教え込んだとか?」「馬鹿言うな。俺だってあんな女は初めてだ。ダリアには今生の記憶が無い代わりに前世の記憶があるそうだ。そこでもどうやら慰み者のような事を進んで、自らしていたらしい」「それは喜んで花街に立っていたということなのかな」「恐らくは。夢は腹上死だと言い切るぐらいだから相当なもんだろ。そして34の時に同僚を庇って刺殺された。それが前世のダリアの一生だ」 あのお気楽さからはとてもではないが想像出来ない壮絶な人生を送っていたダリアだが、今生もなかなかのものだ。「なるほど。だから彼女はナイフを見ない、か」「見せたのか?」「護身用の短剣をね、ずっと机の上に出してたんだ。でも彼女はちらりともそれに言及しなかった。むしろ視界に入れないようにしていたよ」「そうか。あいつは食事の時もナイフは使わない。刃物を徹底的に避けるんだ」 カクテルを作ると言って果物を潰す時もナイフなど使わず手で皮を向いてスプーンで潰していた。 それを告げるとアーノルドは少しだけ視線を泳がせてため息を落とす。「それでもまだ完全に信用は出来ない。結局あの子は何者?」「見ての通りサキュバスだ。ただただセックスが好きなだけのヤバい女だな」「……それはそれで色々心配なんだけど…&hellip

  • 冷酷王の知られざる秘密   56・ダリアについて

    「あとさ、君不幸な事が起こりすぎじゃない?」「まぁ目が覚めた瞬間から同僚に騙されたような女だからね。もう何が来ても驚かないよ」「そっか。なるほど。オズからしたら君は異色なのかもしれないな」「異色?」「そう。記憶を失っているから自分の事を全く知らない人な訳じゃないか。だから素でいられるのかなと思ったんだよ。普段はどこへ行っても冷酷王を貫かないといけないからね」「言われてみれば皆、怖がってた。チキンカツ持って齧ってるだけで慄いてたもん」「はは! それは僕もちょっと見たかったけどね。今度誘ってみようか」「うん、そうしてあげて。あの人孤独すぎるよ。ちょっと可哀想。暇さえあれば何か険しい顔して難しい本読んでるんだもん」「そうするよ。でもオズは元々読書家なんだ。彼はジャンル問わず何でも読むからね。それにしても君は気安いね」「それもオズワルドに言われた!」 もうすっかり敬語を使うのも止めた私を見て、アーノルドは呆れたような顔をして肩を竦める。「さて、それじゃあ僕はそろそろ失礼するよ」「もう帰っちゃうの?」「ああ。明日も仕事だからね。僕が今日ここへ来たのは、本当に君に確認したい事があっただけなんだ」 そこまで言ってアーノルドは深い溜め息をつくと、ちらりと私を見る。「それがまさかあんな事になるとは思ってもいなかった。すっかり予定よりも遅くなってしまったじゃないか」「それはごめんなさい。これに懲りずにまた来てね!」 アーノルドと一緒に部屋を出た私が笑顔でアーノルドに言うと、アーノルドは苦笑いを浮かべる。「まぁ、気が向いたらね。それじゃあおやすみ。サキュバスさん」「ダリアだよ!」「はは!」 思わず叫んだ私を見て、アーノルドは振り返りもせずに手だけ振って行ってしまった。※ 電話を切って俺はすぐさま私服に着替えた。そして斜め向かいの部屋に位置するアーノルドの部屋の前でアーノルドが戻って来るのを待つ

  • 冷酷王の知られざる秘密   55・オズワルドについて

    「どうでしたか?」「……君はやっぱりサキュバスだ。そうだよね?」「違います! もう!」 本当にこの世界には私のような人間が居ないのか! そんな事を考えながらいそいそとドレスを着始めると、その手をアーノルドが止めた。「?」 振り返ると、アーノルドは俯いて何かぼそぼそと話し出す。「なんですか?」「汚れたからシャワー、浴びよう」「はあ、それは構いませんけど……あなたも結構絶倫なんですか?」 ふと見ると、アーノルドの熱い塊はまた起き上がってきている。「どうかな……大体皆、こんなものじゃないかな」 小さな声で恥ずかしそうに呟くアーノルドは可愛い。「行きましょう。身体、洗ってあげます。それから……今度は私にも挿れてくれる?」 問いかけると、アーノルドはこくりと素直に頷いた。 私達はお風呂で互いの身体を洗いあった。その間にもアーノルドの熱い塊はどんどん大きくなっていく。そしてその長さはあのオズワルド以上だ。「凄い……これで奥突かれたらどうなるんだろう……」 思わず私が言うと、アーノルドが少しだけ笑ってしゃがみ、私の耳元で言った。「試してみる?」 と。どうやらようやくアーノルドも子兎から狼に変身してくれそうだ。「うん」 私はそう言って壁に背中を預けて足を開いた。そこへ避妊具をつけたアーノルドが身体を滑り込ませてきて、私の割れ目に熱い塊を押し当ててくる。「んっ……ぁっ、熱い……」「君の、中も相当、だよ」 ゆっくり押し入ってくるアーノルドの熱い塊は、私の最奥に辿り着いてもまだ全部は入り切らなかった。そこで挿れるのを止めようとしたアーノルドの腰に腕を回した私は、自分からアーノルドの熱い塊を自分の中に押

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status