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第232話

مؤلف: 青ノ序
真っ先に駆け込んできたのは健吾だった。鋭い視線が部屋中を走ると、綾を見つけて固まった。

彼女が無事だと分かると、かすかに溜息を漏らし、肩の力を抜いた。

ほどなくして警察が到着し、充を連行していった。綾は供述書を作成し、例の録音データを証拠として提出した。

健吾は、供述を終えて出てくるまで、ずっと綾の傍らに寄り添っていた。

「マルスさんをよこしてくれて、ありがとう」

綾の声には、恐怖の余韻が残っていた。強者による圧倒的な力の前では、怖くないなんて言えるはずもなかった。

すると、健吾の表情が曇った。「中に入るなと、言っただろ?」

「高木くんは命じゃなくて、私そのものが欲しかったのよ」綾は、精一杯の強がりで笑ってみせた。

本当は勝算なんてなかった。ただ自分とマルスを信じるしかなかったのだ。

「自分の命を何だと思ってるんだ?」健吾の冷徹な声が響いた。

夏の暑い夜だというのに、健吾の纏うオーラは凍てつくように冷たかった。

彼は険しい顔のまま路肩に止めた車へ向かい、後部ドアを開けると「乗れ」と命じた。

タクシーを呼ぶつもりだった綾はスマホをしまい、従うように一緒に車内に滑り
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