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第 254 話

Author: 柏璇
「璃音、これ食べてみて」真理がこの店の名物料理を璃音の前へ押し出した。

璃音は軽く手を振った。「気をつかわなくていいよ。みんなで食べよう」

直政と蒼司は向かいで話し込んでいる。

真理は璃音に顔を向け、楽しそうに話を続けた。「璃音が朝霧に来てくれて、本当にうれしいの。こっちには友だちが一人もいなかったから。年も近いし、話も合うし……ありがとう、璃音」

璃音の瞳がきらりと光った。「そんなこと言わないで。でも最近、この朝霧はずいぶん賑やかみたいね。少しは聞いてるわ」

真理がため息をついた。「あなた、知らないでしょ……」

「どうしたの?」

二人は身を寄せ合い、まるで内緒話でもするように声を落とした。

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