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あふれ出る想い(chapter39)

last update publish date: 2026-10-27 11:05:42

 新学期が始まっても、志保と藤原は昼休みや放課後の図書室で一緒に過ごす時間が多かった。

 その様子を、美咲は少し離れた場所から、微笑ましそうに見守っている。

「うまくいってるみたいじゃない、藤原くんと」

「う、うん……まあ……」

 志保の曖昧な答え方は、照れているだけではない。

「藤原って誠実で優しそうだよね。 大事にしなさいよ」

 うん、と頷く志保だったが、その表情には照れと戸惑いと迷いが、ない交ぜになっている。

 

 数学の授業。担任の奥田が「ここ、テストに出すぞ」と宣言した部分を、良樹は全く聞いていなかった。赤点の悪夢が脳裏をよぎり、彼は焦っていた。

(ヤベェ、赤点になったら地獄の追試が待ってる……)

 それならば普段からちゃんとしておけば……という正論は良樹に通用しない。彼は基本的に学校での勉強が好きではないのだ。だからスキがあればサボり癖が顔を見せる。

 放課後
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