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第223話

مؤلف: 幸月
「藤本紗里が黒幕?」大地は少し困惑したように眉を寄せた。「それは確かなんですか?何か根拠や証拠はありますか」

今回の殺人教唆事件において、肩を撃たれた唯一の直接的な被害者である彼女のことは、当然、大地もよく知っている。

ただ、負傷して療養中の身であることを考慮して、事件の捜査状況はあえて伝えていなかったのだ。事件が完全に解決してから話せばいいと思っていたのに、まさかその被害者本人に真犯人の疑いがかかるとは。

「ええ、あります」

杏奈は静かに頷き、先ほどの車内でのやり取りや不自然な点をかいつまんで説明した。円香も横から的確な補足を入れた。

二人の話を聞き終えた大地は、紗里への疑いが決して無視できないレベルであることを悟った。

これまで警察が疑いの目を向けなかったのは、あの銃傷が紙一重で致命傷を免れたものだったからだ。弾道が数ミリずれていれば、彼女は本当に助からなかった。

固定観念というのは恐ろしい。まさか、自分の命を危険に晒してまで自らを囮にする人間がいるとは、普通は想像もしない。

しかし、二人の証言を聞いた上で冷静に思考を巡らせれば、それほどの狂気を孕んだ覚悟を持つ人間
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