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第221話

Auteur: 青山米子
まだ試験も始まっていないというのに、これで豪華な食事が二回分も約束されてしまったな、と一葉は一人で苦笑した。

食後、旭が一葉を試験会場まで送ると言って聞かない。どうせ家にいても手持ち無沙汰だろうと思い、一葉は彼の申し出を受け入れた。

会場に着き車を降りると、一葉は旭に、近くのカフェで待っているように伝え、試験が終わったら電話すると言った。

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、背後から甲高い声が飛んできた。

「試験?嘘でしょ?一葉さん、あんたが大学院の試験受けるってわけ?あんたみたいなのが?」

一葉は眉をひそめて振り返る。そこに立っていたのは、兄の恋人である浅井蛍の母親だった。

以前、博士号持ちだという甥を一葉に紹介しようと、やたらとしつこくしてきた一件を思い出し、思わず口元がひきつった。

「言わせてもらうけどね、一葉さん。あなた、もういくつ?三十路も間近じゃないの!それで今更、大学院受験だなんて!

そもそもあんた、ただの主婦でしょ。何の取り柄もないんだから、受けたって時間の無駄に決まってるわ。

仮に受かったとしてよ。卒業する頃には一体いくつになってると思ってんの?私が思うにね、そん
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