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Ep1:消えた食パン

Author: ちばぢぃ
last update Huling Na-update: 2025-06-12 10:21:34

星見小学校の校庭には、大きな桜の木があった。春には花びらが舞い、子供たちの間で「願いの桜」と呼ばれている。でも、シュウは知っている。この学校には、桜の木よりもずっと深い秘密が隠されているってことを。

 5年2組の教室は、いつもより騒がしかった。給食の時間が終わり、片付けをしていたら、クラスメートのカナエが大声を上げた。 

 「ちょっと! 今日のパン、誰か食べたでしょ! 私の分がない!」 

 カナエはクラスのまとめ役で、明るくて元気な女の子だ。彼女が騒ぎ出すと、みんなが一斉に自分のトレイを見直した。

すると、タクミが小さな声で呟いた。 

「僕のも…ないかも」

 タクミは電子機器が得意な発明少年。少し内気だけど、頭がいい。教室がざわつき始めたその時、担任の山田先生が慌てて言った。

 「はいはい、みんな落ち着いて。給食当番が間違えただけかもしれないよ。明日からは気をつけるから、今日は我慢してね」

 でも、僕は納得できなかった。昨日も一昨日も、給食のパンが減っているという噂を聞いていたからだ。偶然にしては多すぎる。

僕の探偵の勘が、ピリッと反応した。

「これは…事件だ」

僕はメガネをクイッと直し、ポケットから小さなノートを取り出した。そこには、いつも事件の手がかりをメモしている。

カナエが僕の横にやってきて、眉をひそめた。

 「シュウ、またそのノート? ただのパンの話だよ。犯人探しなんて大げさじゃない?」

 「カナエ、よく聞いて。3日連続でパンが消えてる。給食当番のミスなら、もっと早く気づくはずだ。誰かが意図的に持ち出している可能性が高い」

 カナエは少し驚いた顔をしたけど、すぐにニヤリと笑った。

 「ふーん、面白そうじゃん。じゃあ、私も手伝う! 星見キッズの初仕事にしようよ!」

 「星見キッズ?」僕は首をかしげた。

 「うん、私たちで探偵チーム作っちゃおう! ね、タクミ、リナ、ケンタも!」

 カナエが振り返ると、タクミのほか、リナとケンタが集まってきた。リナは美術部で、観察力と記憶力が抜群。ケンタはサッカー部で、足が速くて体力がある。みんな、興味津々な顔で僕を見ていた。

 「いいね、賛成! 僕、盗聴器もどき作れるよ!」タクミが目を輝かせた。

 「私は現場のスケッチができるよ。犯人の特徴、ちゃんと覚えておく」リナがスケッチブックを見せた。 

 「俺は追いかけるの得意だぜ! 犯人、見つけたら逃がさない!」ケンタがサッカー球を蹴るマネをした。 

 こうして、僕たち「星見キッズ」の初めての事件が始まった。

 ---

放課後、僕たちは給食室の近くに集まった。

給食当番の6年生に話を聞くと、確かにパンの数を確認して配ったという。となると、配った後に誰かが持ち出した可能性が高い。

 「カナエ、今日の給食の時間、誰か席を外してた?」僕は尋ねた。

 「うーん…そういえば、6年生のユウトがトイレに行ってたよ。しかも、戻ってくるの遅かった!」カナエの情報網はさすがだ。 

 「ユウト…ちょっと怖い先輩だよね」タクミが少し震えた。

 「怖くても、真相を突き止めなきゃ。リナ、ユウトの特徴を教えて」

リナはスケッチブックを開き、ユウトの顔をサラサラと描いた。背が高くて、いつも赤いキャップをかぶっている。給食の時間、彼が席を外したタイミングでパンが消えたなら、怪しい。 

 「よし、ケンタ、ユウトが今どこにいるか探してきて!」

 「任せろ!」ケンタは校庭に飛び出していった。

数分後、息を切らして戻ってきた。

 「シュウ、ユウト、校庭の裏で友達と話してる! なんか…カバンにパンの袋みたいなのが見えた!」

 「決定的な証拠だ。行こう!」

 僕たちは校庭の裏に急いだ。ユウトは確かにそこにいた。赤いキャップが目立つ。カバンの中から、給食のパンの袋がちらりと見えた瞬間、僕は声を上げた。 

 「ユウト先輩! そのパン、5年2組の給食のものですよね?」

ユウトは一瞬ビクッとしたけど、すぐに睨みつけてきた。 

 「何だよ、ガキ。俺が取ったって証拠あんのか?」

 「証拠なら、ここにあります」僕はノートを見せた。

「給食当番の証言、ユウト先輩が席を外した時間、そして今のカバンの中身。全部繋がります。どうしてパンを盗んだんですか?」

ユウトはしばらく黙っていたけど、突然うつむいた。

 「…家に、食べるものがなくてさ。弟が小さいから、せめてパンくらい…」

その言葉に、僕たちは驚いた。

カナエがユウトに近づき、優しく言った。

 「それは…大変だったね。でも、盗むのはダメだよ。先生に相談すれば、きっと助けてくれるよ」

ユウトは小さく頷いた。

結局、僕たちはユウトを先生に連れて行き、事情を説明した。

山田先生は驚いていたけど、すぐにユウトの家庭に連絡を取って、支援を約束してくれた。

 ---

事件解決後、僕たちは桜の木の下に集まった。カナエが笑顔で言った。

「シュウ、さすが名探偵! でも、ユウトのこと、ちゃんと助けてあげられてよかった」

 「うん。探偵って、ただ犯人を見つけるだけじゃない。真相の先に、誰かを救うことがあるんだ」僕はノートにそう書き込んだ。

 その時、ケンタが叫んだ。

「ねえ、旧体育館の方から変な音がする! なんか…ドンドンって!」

リナがスケッチブックを握りしめた。

「まさか…幽霊?」

タクミが目を輝かせた。

「僕、録音機持ってる! 調べに行こう!」

カナエが僕を見て、ニッと笑った。

「シュウ、次の事件だよ!」

星見キッズの冒険は、まだ始まったばかりだ。

(Ep1 完)

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