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【第101話】狂気の実験

Auteur: 櫻恭史郎
last update Date de publication: 2026-10-15 18:10:51

 その部屋での時間は、セラにとって恐ろしく、歪んだ形で過ぎていった。

 キャンディは毎日つきっきりで、セラの世話をした。壊れた右肩のために動けないセラに代わり、着替えから身体を拭くことまで手際よくこなす。おそろしい気持ちで抗おうとしたが、キャンディはそれをゆるしてくれない。服を脱がしはしても、ただ着替えさせたり、身体を拭くだけだったり、それ以上の危険はないようだった。食事のときには、セラが「自分で食べられます」と言うのも聞き入れず、熱すぎないよう丁寧に息を吹きかけ、スプーンですくって口元へと差し出してくる。

 まるで大事な人形でも扱うような手厚さだった。

 セラには、それが恐ろしかった。

 優しく丁寧な態度をされるほど、それ以外のおそろしい部分が際立つ。

 レオンは、朝と夕の二回、必ず部屋に顔を出した。

 けれど、彼がここに来るのはセラを心配してのことではない

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