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【第40話】華やかな喧騒

Autor: 櫻恭史郎
last update Fecha de publicación: 2026-08-15 18:10:31

 大広間に一歩足を踏み入れた瞬間、セラは目も眩むような光と熱気に包まれた。

 天井で煌めく無数のシャンデリアが複雑に光を反射している、色鮮やかなドレスを纏った淑女たち、胸元に勲章を誇らしげに輝かせた紳士たち。立ち込める甘い香水の香りと、楽しげな歓談の輪、そして奏でられる美しい音楽。

 まだ昼すぎのはずだが、窓には分厚い布が美しい曲線を描いていくつもかけられていて、室内はいくつもの灯りがまるで競い合うように、そこかしこを照らしている。

 セラは、明暗の強さに、くらっとした。

 これが、王宮の舞踏会——。

 セラは、国王夫妻と同じ壇上に導かれ、大勢の紳士淑女が見つめる中で、第一王子の婚約者として紹介された。次々に訪れる、立派な服装の人々。見たこともない人々が、次々と祝福の言葉を口にする。

 笑顔のもの。

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