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第 23 話

Author: 一笠
輝はすぐに縮み上がったが、凛は物怖じすることなく、笑顔で言った。「ぜひ、お願いします」

「でも......」

輝が聖天を見ると、彼は口を開いた。「俺も連れて行け」

輝は耳を疑った。今、本当に叔父さんがそんなことを言ったのだろうか?

「お前は信用できないから、保護者が必要だ」

聖天は輝をちらりと見て、「何か文句でもあるのか?」と言った。

「ない!」

輝は慌てて両手を振った。彼に文句があるはずがなかった。

......

一方、優奈は煌を別荘に送り届け、救急箱を持ってきて彼の傷の手当てをした。

薄暗い照明の中で、二人の間に曖昧な空気が漂い始めた。

優奈は煌の背中の傷を見て、涙を流していた。唇を噛み締
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