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第 413 話

Author: 一笠
そう言い放つと、雪は悠斗を突き飛ばし、一団を率いて入院病棟へと向かった。

病院のロビーは人であふれかえっていたが、遠くから一部始終を見ていた煌夫妻に気付く者は誰もいなかった。

清子は煌の袖を引っ張り、小声で言った。「煌、予約の時間よ」

煌は我に返り、「ああ」と答えた。

そして二人は静かにその場を離れ、消化器内科のあるフロアへと向かった。

最近、煌の胃痛はますます頻繁になっており、清子は気が気じゃなかった。

そこで彼女は、出国前に煌をもう一度胃の診察に連れて行き、薬をもらって療養に備えようと、事前に専門医を予約しておいたのだ。

偶然にもこんな場面に遭遇するなんて、思いもしなかった。

エレベーター
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