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第 600 話

Author: 一笠
凛のまわりが穏やかで順調なのに比べて、志穂の置かれた状況は、はるかに厳しいものだった。

仕事が終わり帰宅した志穂は、靴を脱ぐ間もなく、灰皿が飛んできて、足元で粉々に砕け散った。

ガラスの破片が足首を切り裂き、すぐに血が滲み出てきた。

そして、宗男の怒鳴り声が響き渡った。「志穂、鈴木家を破滅させる気か!よくも霧島家に逆らったな!お前、正気か?

いいか、あのくだらない雑誌は絶対に発行するな!理由はどうあれ、雪さんに謝ってこい。時間を無駄にさせたのは自分のせいって!」

志穂は足元の傷を見つめながら、驚くほど冷静な頭で、こう思った。ついに来たか、と。

創刊号の取材対象を決めた時から、慶吾が鈴木家に圧力
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