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第10話

Auteur: 道中
男は突然かがみ込んで彼女を抱き上げ、ソファのボックス席へと乱暴に投げ、片手で彼女のズボンを引き下ろした。

野々花は今回は何の抵抗もせず、素直に身を任せた。

男はまるで獲物を追う豹のように、野性と力強さを兼ね備えていた。

どれほどの時間が経ったのか分からない。ようやく野々花は意識を取り戻し、全身の力が抜けるほどに疲れ切っていた。

だがこの場所はあまりにも危険だ。誰かに見つかるのも時間の問題だ。

彼女は這うようにして、部屋のあちこちに散らばった服や靴を集め、震える手で着直した。

男の髪は汗で濡れ、その鍛え上げられた体には無数の汗が光を反射して、宝石のように輝いていた。

つい、野々花は何度もその姿に目を奪われてしまった。彼女はスマホを手に取り、報酬として彼に送金しようとした。

しかし、すぐに思い直す。こんな状況で何か証拠を残すのは危険すぎる。

考えた末、腕時計を外して、男の腹筋の上にそっと置いた。

「この時計、1億円以上よ。報酬として、受け取って」

男の顔が一瞬で険しくなり、腕時計をつかんで体を起こし、じっと彼女を見据えた。

その視線に怯えた野々花は、これ以上値をつり
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