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第 173 話

Author: 江上開花
八千万円以上と聞くと、亜夕美を嘲笑していた人々だけでなく、亜夕美自身も衝撃を受けた。

誰かが信じられないといった。「姫宮さん、冗談でしょう?あの女が?八千万円以上もする限定品の腕時計を?見間違えたんじゃないですか?」

姫宮天万願(ひめみや あまね)は美しい顔をしかめた。「私の、プロの宝石鑑定士としての目を疑うというの?」

天万願は腕時計を指差して保司に言った。「信じられないなら、保司、時計を裏返して刻印を見てください。Gブランドのロゴが刻まれているはず。オーダーメイドなら、お客様のイニシャルとシリアルナンバーも刻まれている。そのナンバーは公式サイトで確認できるから。価値のわからない人が、本物を
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