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第 354 話

Author: 江上開花
佐藤院長は辛うじて立ち上がり、振り返ると、水晶で飾られた柱に向かって猛然と頭を打ち付けた!

「やめろ!」

静樹はほとんど飛びつくように駆け寄った。この時の彼は、ひどく狼狽した様子だったが、それでも佐藤院長を掴むことはできなかった。

飛び散った鮮血が、彼の薄茶色の瞳に飛び散り、瞬時に彼の視界は血の赤に染まった。

彼はよろめきながら駆け寄り、佐藤院長を地面から抱き起こした。温かい鮮血が彼の服と手を赤く染めた。

佐藤院長は虫の息で、青白い唇を苦しそうに開閉させた。「さ、佐武……」

静樹は震えながら近づき、佐藤院長のか細い声を聞いた。「お願い……助けて……亜夕美ちゃんに悪い影響が出ないように……」

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