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第 50 話

Author: 江上開花
将臣はハッと父を見た。

五十を過ぎた男性は穏やかで教養のある佇まい。少々のことでは微動だにしない落ち着きをまとい、将臣の反応には目もくれず、まっすぐに亜夕美を見つめている。明らかに彼女の答えを待っているのだ。

将臣は唇を固く結び、亜夕美に無言の圧力と警告を込めた視線を向ける。

だが亜夕美はまるで意に介さず、静かに言った。「離婚します」

「亜夕美っ!」

「将臣!」明は明らかに怒りを露わにしている。あの醜聞のニュースが彼の携帯に届いた時、最初は目を疑ったほどだ。

だが、動画という動かぬ証拠がすべてを物語っている。将臣が記者たちの前で路加を擁護する姿は、事実上認めたのと同じだ。

辰川家は家風が厳しく
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聡明なのに気づくのが遅すぎる…そして女を見る目がなさすぎる←奥さん...けど、こういう話なのに敵陣にいいひとがいてちょっとほっとするな。
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